おはようございます😃🌞
SUMiTAS徳島中央店の近藤です。最近、実際に来店されたお客様から、こんなお話を聞きました。
その方が希望されていたのは、ある程度きれいに直してあり、購入後すぐに暮らし始められる中古住宅でした。
20年以上、不動産の現場でお客様と接してきた僕ですが、最近の住宅市場を見ていると、こうした選び方がこれから増えていくのではないかと感じています。
新築価格だけでなく、住宅ローンも重くなっている
住宅購入を考える人にとって厳しいのは、住宅価格だけではありません。
住宅ローン金利も上昇しています。
2026年10月の【フラット35】では、融資率9割以下・新機構団信付きの最頻金利が年3.83%となりました。金利引下げ制度を利用できる場合もありますが、住宅を購入する際には「物件価格」と「借入コスト」の両方を考える必要があります。
欲しい家は高くなった。
そして、お金を借りる負担も以前より重くなった。
この二つが重なることで、購入者側の住宅選びにも変化が起き始めているのではないでしょうか。
「中古を買って自分で直す」だけではない
そこで存在感を増しているのが、中古住宅を不動産会社などが買い取り、リフォームやリノベーションを行ったうえで販売する「買取再販住宅」です。
矢野経済研究所によると、買取再販住宅の成約戸数は2024年に約5万2,800戸。2025年は前年比18.8%増の約6万2,700戸になると予測されています。
住宅会社側にも動きがあります。
たとえば大和ハウス工業は2026年4月から、自社施工の中古戸建てについて、建物状況調査や補修・改修、100項目以上の検査などを行ったうえで販売する「認定ストック住宅」の取り組みを始めました。
つまり中古住宅の市場も、単に「古い家を安く買う」というものから、状態を確認し、必要な手を加えて、次の人へ渡す市場へ少しずつ変わろうとしています。
お客様が求めているのは「安さ」だけではない
冒頭のお客様の話が、僕には印象に残っています。
新築は予算的に厳しい。
かといって、価格の安い中古住宅を購入してから、自分でリフォーム会社を探し、工事内容や予算を決めることにも不安がある。
だから「ある程度きれいになった中古住宅」が選択肢に入ってくる。
これは単純に「新築より中古の方が安いから」という話だけではないと思います。
価格と安心、その両方を求めた結果として、中古住宅の選び方も変わってきている。
僕は現場で、そんな変化を感じています。
もちろん、中古住宅なら安心というわけではない
中古住宅には、新築とは違う確認事項があります。
建物の状態、耐震性や断熱性能、過去の修繕履歴、設備の状態。リフォーム済みであっても、どこをどの程度直したのかは確認する必要があります。
「リノベ済みだから大丈夫」と簡単に判断できるものではありません。
だからこそ今後は、中古住宅の状態や品質を、買う人が判断しやすい仕組みも重要になってくると思います。
ちょうど本日10月2日、国土交通省は「住宅の維持保全・流通に関する制度検討会」を設置すると発表しました。
一定の質が確保された住宅を将来にわたって長く引き継いでいくことや、既存住宅を購入する人が安心して取引できる環境づくりについて議論を始めます。第1回は10月8日に開催されます。
新しい家を建てることだけではなく、今ある住宅をどう直し、どう評価し、どう次の人へ渡していくのか。
住宅市場は、少しずつそちらにも重心を移し始めているように感じます。
新築か、中古か。
これからの住宅選びは、その二択だけではありません。
「自分たちの予算の中で、安心して暮らせる家をどう選ぶか」
住宅価格と金利が上昇する今、その答えを探す人たちの選択肢も、住宅を提供する側の仕事も、変わり始めているのかもしれません。
それでは、本日はこのくらいにさせて頂きます。
次回も引き続き、当ブログを読んで頂けます様宜しくお願いいたします。
⸻【参考資料】
・国土交通省「第1回 住宅の維持保全・流通に関する制度検討会」の開催について(2026年10月2日)
・住宅金融支援機構【フラット35】2026年10月金利情報
・矢野経済研究所「中古住宅買取再販市場に関する調査を実施(2025年)」
・大和ハウス工業「認定ストック住宅」販売開始(2026年3月30日発表)





